脳ドック(オプション・単独)

脳ドックの目的は、
1. 症状が出ていない脳の病気を見つけること
2. 脳疾患の危険因子(リスクファクター:くも膜下出血の家族歴、高血圧、肥満、糖尿病、喫煙など)を踏まえ、脳の状況について検討することです。
脳ドック結果に異常がある場合には
• リスクファクターを再度見直し、生活習慣改善や治療に取り組むこと
• 必要ならば薬物療法やその他の専門的対応を受けること
が重要です。

当院では内科、神経内科の診療は行っておりますが、脳外科の診療は行っておりません。検査結果について脳外科、もしくは他院内科への受診をご希望の際には、検査結果(MR画像)をご利用できます。必要でしたら当センターまでお問い合わせください。

脳ドックについてより詳しく知りたい方は、下記をご覧ください。(より詳しく知りたい方のために)

 

脳ドックを受診いただく方はブイエスラド(早期アルツハイマー型認知症診断支援システム)の追加が可能になりました(税別3500円)。

詳細についてはこちらのページか事前書類でご覧いただくか、お電話でお問い合わせください。

 


■ 脳ドックの検査内容(より詳しく知りたい方のために)

通常コースではMRIとMRAを行います。スペシャル脳ドックには頚動脈エコーが含まれます。

  • MRIは脳実質の断面の構造をみる検査で、主に脳梗塞や脳出血にかかったことがあるかどうかを見るものです。
  • MRAは脳動脈をみる検査で、主に動脈瘤や高度の動脈硬化があるかどうかを見るものです。
  • 頚動脈エコー検査は、脳血管の出発点である頚動脈に動脈硬化がみられるかを直接確認する検査です。
    (頚動脈エコーは、スペシャル脳ドックのみに含まれます。)

 

検査自体には合併症の危険性はなく、X線被ばくや、痛みなどもありませんが、検査時に気分不快などがありましたらすぐに検査担当者にお申し出ください。


(検出されうる疾患)

  • 脳萎縮、脳梗塞など虚血性変化、脳出血、脳動脈瘤、脳腫瘍、頚動脈動脈硬化 他、脳実質や脳動脈に関連する疾患
  • 副鼻腔炎、耳鼻科腫瘍など頭蓋骨関連の疾患

■ 脳ドックの結果を正しくご理解いただくために(より詳しく知りたい方のために)

  • 全く異常所見がなかった方へ
    今後は3~4年後の検診で十分と思われますが、脳卒中の多い家系の方や高血圧などの生活習慣病をお持ちの方は2年に1度の脳ドックをお勧めします。
  • MRIで虚血性変化が見られた方へ
    虚血性変化は、ごく軽度の加齢変化や、いわゆる隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)などのことです。虚血性変化は、高血圧・喫煙・糖尿病・脂質異常などの動脈硬化危険因子をもっておられる、あるいは以前もっていた方に多く見られます。若いうちからこうした変化がみられる場合は脳卒中になりやすいと考えられ、要注意です。
    虚血性変化は、発見したらすぐ治療をしなくてはならないというものではありません。軽度であれば症状が出ることは稀ですのであまり心配する必要はありません。むしろ、高血圧、喫煙、糖尿病、脂質異常などに注意し、今後の悪化を防止することが重要です。検査結果がたとえ基準値内であっても注意が必要であるということになります。
    経過観察のために2~3年に1度の脳ドックをお勧めします。
  • 頚動脈エコー検査で異常を指摘された方へ
    軽度の動脈硬化がある場合は高血圧、喫煙、糖尿病、脂質異常などに注意し、今後の悪化を防止することが重要です。2~3年に1度の脳ドックをお勧めしています。
    高度の動脈硬化がある場合は、脳外科・神経内科・循環器科などの受診をお勧めします。
  • 偶然に動脈瘤や脳腫瘍を指摘された方へ
    無症状のうちに発見できたのをむしろ幸運と考えてみてください。大きさ、形状、部位などにより対応が変わってきますので、専門医でのご相談をお勧めしています。
    なお、一般には一度MRA検査で脳動脈瘤がないと分かると、その後に形成され発見されることはほとんどないと言われています。

■ 人間ドック・健診のお申込み